「足るを知る」ということ。
たまーに、お目にかかる知人の話なんですが・・・。
その方が懇意にしていらっしゃる、とある神社の禰宜さんに、
「足るを知らねばなりませんよ」と、諭されたらしく・・・。
ん~~~。
その方は確かに、私から見ても、「チョット業慾かもね~」って、
気はしていたのですが・・・(笑)。
何も「慾」自体が悪い、というのではないのです。
日本語として「慾」というのは、あまり良い感じの響きではないように
錯覚してしまいますが、例えば、「慾」というモノをパワー、とか、エネルギー、
という価値観に置き換えてみると、どうでしょうか?
エネルギー自体に良いも悪いもありません。ただ、存在するのみです。
その使い方、心の在りようで良くも悪くもなる、それだけです。
人は「もっと良くなりたい」って思う慾があるから頑張れる、
人は「もっと欲しい」って思う慾があるから頑張れる、って思います。
この「もっと」の先に向かうための力=エネルギーが、
「慾」ということではないかと思います。
だから、むしろこの「慾」というモノは生きるうえでは必要、とも言えます。
では何故、知人は禰宜さんに諭されたのでしょうか・・・。
「足るを知る」とは、何も「あぁ、所詮、自分はこんな程度」と
悲観的に「現状を諦め我慢しろ」、ということではないと思うのです。
知人からその時の禰宜さんとの会話を聞くに、禰宜さんが仰りたかったのは
「足る=今在る(持っている・知っている・存在している)こと」を、
「知る=認知・自覚」しましょう」、ということだと思いました。
ちなみに、この知人ですが。
それなりの地域の名士で、地位も資産もあり、さらに、
客観的に「自分がやや裕福である」という自覚を持ちつつ
常に「ウチは貧しい。まだ足りない」と周囲に振りまいています。
ご本人がそう仰るのですから、本心からきっとそうなんだと思います。
ただ、はた目にはそう見えない暮らし向きですので、
なかなか、その発言自体が周囲には理解されていないようです(笑)。
時には、不快感すら与え、周囲から離れていってしまうこともあるようです。
ここまでお読み頂いて、「その人って、ただの自慢したがり屋さんじゃないの?」
と、思った方もいらっしゃると思います。
確かに、そういう意図がこの方に多少、あるのかもしれません。
ただ、「自慢は羨望されてこそ」、だと思いますので、この知人のように、
「周囲に理解されない」、さらに「不快感を与え人が離れる」のでは、もはや
「自慢する意味を成していない」と思うのですが・・・どうでしょうか・・・。
とにかく、私がその方とお話をすることがある時は、せっかく、お互いに
ご縁あってお話する機会があったのですから、と思い、とりあえず、
その方の持っている、「私から見た幸せ」をお伝えしておくことにしています。
すると、毎回「それは分かっている」という返事です。
「じゃ、幸せで良かったですねぇ~!」と話しかけると、
「いや、それがなぁ・・・」と更なる「不足と枯渇」に続いてしまう(笑)。
実に、毎度のお決まりのパターンなんです。
まぁ、コレはコレで、会話としては面白いんですケドね、わりと。
(ちなみに一度、「あと、どれ程必要なのか?」を訊いてみたんですが、
その答えは、それ程明確ではありませんでした。何と言うか・・・
「もっと欲しい」というより「在るとは言えない」って感じでしたね。)
ただ、ご本人は、お金に限らず色々と沢山持っていらっしゃるのに、
常に、「無い」状態で、あまり幸せではないようです。
というより、ご自身から、「持っている幸せ」を打ち消す発言を
次から次へと展開していかれるので・・・。
(個人的には「何てもったいない!」って思うんですょね~・笑)
なので、「慾」というパワーを使う前に、一呼吸。
「今の自分がどうなのか」、というコトを確認してみるのも、
時には必要かもしれません。
人間に、「コレで満足!」ということは訪れないようにも思います。
だからこそ、「今、こういうモノをこれだけ持っている」という自覚と
そのことに対する感謝の心は必要だと思うんですよ?
ただただ「欲しい・欲しい」「足りない(無い)からもっと・もっと」
では、いつまでたっても、枯渇したままということになってしまい、
例えば、その状態は私にとって絶対「快適」とは言えないのですが・・・。
せっかく「在る」のに、「無い」と思い込んでいることのほうが、
それこそ「ないわぁ~」、なーんて、私は思うんですケドね(笑)。
あなたは「足るを知る」について、どう思われますか?
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