神社参拝時の一般的な作法についてのマメ知識6「拝殿での作法1」
2011/11/27
参拝の目的が初詣なのか何かの祈願なのか、また、その神社によっても
拝殿での参拝方法に若干の違いがあります。
先にもお話ししたように、「参道の真ん中」は通らない、とは言っても、
初詣やお祭りなど(屋台が並ぶ場合など含め)人々で混み合う場合、
そうも言っていられません。
「決まりだから」と人の通行の流れを無視してかき分け突き進む行為が
良いかどうか・・・ということは、誰にでも分かる事でしょう(笑)。
賑わう境内では、その境内にいる人全てとの調和が大切です。
いくら想念の世界だからといっても、確実に人の世に住まう身において
人の常識もしっかり守る必要があります。
また「ルールを守りたい」「こう在るべき」と想う心、すなわち「我欲」に
陥らないよう、惑わされないよう、注意が必要でしょう。
■「拝礼の作法と意味・拝殿に向かって」
拝殿でまず多くの方が最初に行うのは「お賽銭を入れる」という事だと思います。
そもそも、神様への感謝の心として農作物や海産物などをお供え物としたのが、
お賽銭(お金)に代わっていった流れもあるようです。
ですので、お供えをする、という心に沿った所作として考えるなら、
お賽銭箱にお金を投げ入れる事はせず、そっと静かに入れるのが良いと思います。
さらに、神社によっては、お賽銭箱の中央上あたりに鈴が吊られている事が
あります。
参拝の際はこれを振り動かして鈴を鳴らし、お参りをする事も多いと思います。
この鈴ですが、当然ながら「来たよー!」と神様にお知らせする「呼び鈴」
ではありません(笑)。
参拝者がは敬虔な気持ちをもって鈴を鳴らす事により、その清々しい
音色によって祓い清めを行い、神霊の発動を願う・・・という事になります。
※お賽銭を入れる時の作法や鈴の鳴らし方については、細かい決まりは
無いようです。
ただ、高額のお金をお賽銭箱に入れる場合は、何かに包んだりすると良いようです。
また、初詣などで混み合っている場合、時折、拝殿後方から勢い良く
お賽銭(硬貨)を投げつけている人も見かけますが、人に当たると単純に危険
ですので止めましょう。
第一、初詣というのは、参拝者が神様にこの一年の感謝と新年のご挨拶をしに行く
行事で、神様にお賽銭を渡しに行っている訳ではないのす。
中々拝殿前にたどり着かずイライラするのかも知れませんが、お金を神様に
投げつけるものではありませんね(笑)。
あと、鈴については、鳴らしやすいモノ、鳴らしにくいモノがあると思いますが、
あまりに「鳴らそう」として「躍起になって」無造作に振り回すのも、
どうかと思います。
「鳴らないなら、鳴らないなり」、それはそれで良いのです。
大切なのは「実際の鈴を鳴らさなければならない!(義務)」と思う事ではなく、
「自分自身の心の鈴を鳴らし、神様に向かい合うための状態になる」
という事なのです。
実際に鈴の音が響かなくとも、想念の世界で鳴り響かせる事が大切なのです。
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