国民が「幸せ」という国(番外編2)
「幸せとは、他人を幸せにすること」
ブータンの小学校に通う子供の「幸せ論」です。
ブータンにはこんな風に考えられる子供が存在しています。
日本の子供なら(大人も)、多くがきっと自分の豊かさや喜びについて語るのでは
ないかな・・・と思ってしまいます。
その幸せの国ブータンも、文明の狭間でジワジワと違う流れへと向かいつつあります。
きっかけはインターネットの解禁。
これにより若者世代を中心に、先進国と呼ばれる国々の文化を知り、憧れ、自国を
貧しいと感じはじめています。
ハイテクノロジーが浸透し、例えば、それがあたかも先進的であると定義される近代文明先進国の
中にいて、ブータンの国民の生活の実態は、決して豊かであるとは正直、言いがたい部分もあります。
しかし、先進国の一つとされる今の日本にいて、私は何ら進歩的な事を実はこの国の自分を含めた国民に
感じることは、正直、難しいのです。
何故なら、唯物主義、拝金主義に陥ってしまった先進国の国民の精神性は、私がすばらしいと感じた
ブータン国民の精神性には程遠く及ばないどころか、劣っているとすら感じてしまうからです。
それを、ブータンの若者世代は手放してしまおうとしている・・・残念でなりません。
隙間風の入り込む不便な環境での暮らしが良いとは言いません。
が、かの国の国民はその事よりも自然との共存・・・というか、自然に対して謙虚であり、
そういった唯物至上主義な文明社会ではもはや遺物となってしまったであろう、精神文化の中で
生きている人々が、ブータンには多くいるのだと思います。
ブータンは仏教国ですので、その宗教観からの部分が大半とはいえ、その教えでさえ、
鎖国に近い状態で守られてきたがゆえにより、真理に近く、純粋であろうと思います。
現在、ブータンの首都圏では人口が過密となり就職難の状態となっているようです。また、
貧富の格差が軋轢を生み、「幸せが何なのかわからない」と答える若者も多くなっているようです。
仏様を守り、仏様に守られてきたブータンに、どうか、仏様の御慈愛が降り注いでいますように・・・。
かの国の人々に、人として真の豊かさを伴った幸せが訪れることを、また、
もはや先進国では叶わないであろうその姿を、せめてこの目で見たいと願いつつ・・・。
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