国民が「幸せ」と言う国(4)
2011/06/10
ということで、ブータンでは国の60%の森林保護が
義務付けられているらしく、当然、材木の流通の規制もあり、
また、買い物用のビニール袋も存在しません。
建築中の家屋では「まぁ、材料の木材が(規制で)手に入らない
時もあって工事が遅れたりもするけれど、森林を守るためだから」
と、笑顔で答える大工さん。
取材は都心部に入り、賑やかなブータンの様子が紹介されるのですが
建物は伝統的な様式が義務付けられている、とのことで、
同じような外観の建物が並んでいました。
また、「景観を壊す」という理由で、道路に信号はなく、
事故に関しては、「歩行者・自動車がお互い譲り合えば大丈夫」
なんだそうです。
そして画面に映し出された交差点の真ん中では、数匹の犬が
のんびりお昼寝をしていました・・・。
さらに、道行く人々も、大半は民族衣装。
学校、職場、公式の場面では、民族衣装の着用が義務付けられて
いるそうです。
続いて番組の取材が入ったとある村の民家では、冷蔵庫や
テレビといった家電製品はあるものの、その地域に生息する
「鶴」を守るため、その集落自体に電線は通っておらず、
この民家に限らず、各戸最小限の自家発電での生活でした。
「電気の無い生活は不便では?」というリポーターの問いかけに、
「鶴は私たちがこの地に来る前から、この土地で暮らしていた。
もし、電線が通ることで、この地に鶴がいなくなるのであれば
それは淋しいことだ。そんな電線なら必要ない。」
「鶴のジャマになる電線はいらない」と、
村の人々は口々に言うのです。
リポーターの「幸せですか?」という質問に、「幸せですよ~」と
笑顔で答えるその女性は、背中に子供を背負いながら、洗濯場で
タワシを使ってゴシゴシと、家人の衣類のお洗濯真っ最中でした。
ちなみに。
この番組の取材時点で、この地区の地中電線工事が進行中でしたが、
開通は未定な様子でした・・・(笑)。
≫≫(参考サイト)
http://www.iip.co.jp/bhutan/
(「ようこそ雷龍の国ブータンへ」)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E7%B7%8F%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E9%87%8F
(ウィキペディア「国民総幸福量」)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3
(ウィキペディア「ブータン」)
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